海外では、摂食困難な乳幼児の保護者向けサポートや、支援者向けの教育を行っている団体があります。代表的なサイトを紹介します。
feeding matters

摂食困難な子供たちを支援し、家族のための支援システムを構築するために、設立された組織。国際的に有名な摂食専門家によるセッションなどが行われる国際会議を開催したり、小児摂食障害の子供たちの評価と治療のための根拠に基づく教育を提供したりしている。専門職だけでなく保護者が学ぶこともできる。
SOS Approach

児童心理学者 Kay Toomey (ケイ・トゥーミー)博士によって 30 年以上前に開発された SOS Approach to Feeding program。
「食べられない」という現象の裏にある様々な理由(器官の能力・感覚処理・学習・行動・認知・栄養・環境など)について掘り下げて評価していきます。
専門職向けのプログラムの他、保護者向けの資料やワークショップも用意されている。
保護者向け動画の日本語版を「つばめの会」さんが作成し、公開されています。<つばめの会作成 SOS Approach保護者向けワークショップ日本語版>
Feeding Flock

新生児ナースプラクティショナー Britt Pados(ブリット・パドス)博士による、乳児~幼児の摂食に関する評価ツール。評価ツールは無償でダウンロードでき、臨床診療、教育、および研究における非営利目的で利用できる。
no tube

経管栄養をしている乳幼児が、経管栄養から口からの食事へ移行する過程での、食事を拒否・好き嫌いなどの問題をサポートしている。
CHOC Feeding Program

CHOCは、アメリカ・カルフォルニア州にあるオレンジ郡立小児医療システム。子どもたちの健康のための色々な臨床プログラムが用意されていて、特に精神的・身体的に深刻な状況にあるお子さんのサポートを行っている。Feeding Program は2003年にスタートし、外来でのサポートや集中入院プログラムを実施し、複雑な摂食障害のある子どもとその家族に、個別性の高い包括的なケアを提供している。入院治療は、(経管栄養に依存するなど)摂食の問題に苦しんでおり、従来の外来の摂食療法では成功していない子供を対象としている。